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堕とされる牝(おんな)
〜Another Story Of “Hakugin No Delmo Sakusen”〜

第11章 壊される牝

「あらあら、もうイッたの。本当にどうしようもない変態女だね。
顔まで緩ませちゃって見てるこっちの方が恥ずかしいよ。
しかし、これだけたくさんの人が前で激しく気をやれるなんて、
病院行った方が良いんじゃない?
『私はどこでも発情する変態痴女なんです。』って言ってね。
アッハッハッハッハッーーーーッ!」
藍華に膝を乗せて動けないよう抑えつけていたビカンカは
藍華にもう暴れるだけの体力も気力も無いことを確信すると立ち上がり、
無様に、床に横たわったまま動かない藍華の脇腹に軽く蹴り入れ、
高笑いしながら藍華から離れていく。
藍華はぐったりと体を休めていたが、
下腹部や股間の辺りだけは、まるで他人のものであるように、
絶頂を迎えたばかりであるにもかかわらず、次の大きな波に向け熱く疼いている。
「はあ、はあ、はあ…」
『気を失いそうな程疲れ切っているのに、まだアソコが熱いわ。
一体どうしちゃったの? 私の体。本当に狂わされちゃったの?
もしそうなら、こんなの酷い、酷すぎる。
なんでこんな目に合わなきゃいけないの? デルモ達に執拗に追われて、捕虜にされ、
しかも、りおんやこんな大勢の前で辱められるなんて…』
人前で気をやらされた上、
しかも、その姿を馬鹿にされ笑われるという女として、これ以上ない恥辱に、
藍華は、体を小刻みに震わせ、床を力なく眺める瞳から悔し涙をポロポロと零す。
『何故、彼女達は私達だけを執拗に狙うの?
ビアンカは以前、復讐だと言っていたけど…。
確かに私はハーゲンとネーナの死に深く関わっているわ。
それにあの時の戦いで彼女たちの仲間も何人か命を落としたかもしれない。
私がハーゲン達と関わらなければ、
ラグの仕事を受けなければ、こんな事にはならなかったの……?
いいえ、私はりおんや社長との生活を守るため仕事を受けただけよ。
ハーゲン達と戦ったのだって、自分の身を守るため、
そして、何よりりおんを救いたかったからよ。
ハーゲンの計画なんて正直どうでも良かった。
それに、間接的には関わっていたかもしれないけど、私は誰一人も殺していないわ。』
藍華は、デルモ達の行動が不条理な私怨によるものだということを再認識すると、
体中から怒りがふつふつと沸き上がっていくのを感じ、拳を固く握りしめる。

うつ伏せで床に這い付くばったまま、恥ずかしさ、悔しさ、怒り等の様々な感情により、
体を震わしている藍華に、ピエールは、ゆっくりと近付き、
張型とローターの動きを止めて、藍華の顔を覗き込む。
「どうです。 藍華さん。満足して頂けましたか?」
善良な羊の振りをするピエールの顔を見た時、藍華の怒りは頂点に達し、
痛みと疲労で鉛のように重い体をピエールの方に無理矢理向かせ、唾を顔に吐き付けた。
プッ。 ピチャ。
「これで、少しはね。」
そして更に、不敵な笑みを浮かべて、そう言うと、
一瞬にして柔和さが消え凍り付いたピエールの顔を睨み付ける。
だが、これが藍華に出来る精一杯の、そして最後の抵抗だった。
藍華には、もう腕を上げる力すら残っていない。
ピエールが、冷酷さを秘めた瞳で藍華を見つめたまま、
一言も発さずに、淡々と藍華の柔らかく麗しい髪で顔を拭き始めるが、
藍華は、その屈辱に何の抵抗もできず、
だだ、怒りと敵意をあらわにして見ているしかなかった。

顔を拭き終わり髪を離したピエールの視線と、藍華の視線が交錯した瞬間。
ガッ。ゴンッ
「くっ、アグッ…」
藍華はこめかみを殴られ、
更に、そのまま逆側の側頭部を床に強打し、くぐもった悲鳴を上げた。
ピエールの怒りはそれだけでは収まらず、
頭の両側から響く鈍い痛みに苦しむ藍華を尻目に、
立ち上がり、藍華の脇腹に強烈な蹴りを何度も入れていく。
「ギャッ! がはっ! ぐふっ!ぅごっ! ぐひん!」
次々と襲う脇腹への痛みに藍華は体を丸めて、もがくが、
それでも目だけは、体の中で燃え上がる激しい感情をピエールにぶつけ続けた。
ピエールは、そんな藍華の目を見て、更に怒りをあらわにし、
手加減もせずに今度は顔を強く踏み付ける
「ハグゥゥッ!」
藍華は一瞬、気を失いかけるが、すぐにまたピエールを睨み付けた。
「反抗的な目をしやがって!
どうやら、もっと痛い目見ないと、自分の立場って物が分からないらしいな。
つくづくバカな女だ!」
藍華は、激しい怒りと、負けたくないという強い意志を瞳に剥き出しにして
猛々しく吼えた。
「だったら何? 殺すの? それじゃあ殺しなさいよ!
でも、私は、もうあんた達に屈したりしないわ!」
ピエールは、それを聞き、鬼気迫る程の反抗的な藍華の態度が、
ただ激しい怒りで自分や周りの状況が見えていないだけだと分り、
鼻で笑い、冷ややかに蔑み見る。
そして、自分の置かれている立場をわきまえない藍華に、
益々、苛立ちと怒りを募らせていく。
「殺す? 何を言っているんだ。死の苦しみなんて一瞬だからね。
そう簡単には楽にしないよ。
お前は、これから死よりも、もっと恐ろしく惨たらしい目に合うのさ。
たっぷりと苦しめ抜いてやる。その強気な態度がいつまで続くか楽しみだよ。」
ピエールから紳士的な態度が微塵も無くなり、
残忍で執念深い本性が完全に表に出ていた。
ピエールのその台詞を聞いても、藍華は、気丈にピエールを睨み付けていたが、
心の奥は、ピエールの言う新たな責め苦への不安と恐怖に震え始めていた。

ピエールは先程、脱いだジャケットから巨大な棒状の黒い塊を取り出し、
藍華に恐ろしいほど冷たい笑みを向ける。
「それは。」
「いくら頭の悪いお前でも分かったみたいだね。
そうだよ、これは今、お前のクサレマ○コが咥えているヤツと同じ物さ。」
「まさか、それをお尻に…」
藍華は、ついに体の内で急速に膨らんでいく脅えを隠すことが出来なくなり、
ピエールへ向ける視線から力が消えていった。
「くくくくっ! 尻の穴に入れるって?
淫乱なお前がいかにも考えそうなことだけど残念ながら違うよ。
そんなに入れて欲しいかい? ハハッ!
これは、お前がこれからどんな目に合うか教えるためのものさ。」
ピエールは藍華から少し離れた所に、それを藍華から見えるように置き、
藍華を一瞥すると
「よーく見ておくんだよ。」
胸ポケットからリモコンを取り出し、そのスイッチを入れた。
すると、床に置かれた巨塊は僅かに振動し始める。
「10、9,8、…」
ピエールが腕時計を見ながらカウントダウンするにつれて、
巨塊の振動は少しずつ大きくなっていった。
「…3、2、1、0」
ボン!

カウントダウンの終了と同時に小さな破裂音が張り詰めた広い空間に響き、
そして、張型が置かれていた所からは白煙が立ち、千切れた黒い塊が残った。
藍華は顔から血の気が引いていくのを感じる。
「まさか…そんな…それじゃあ…私の中にあるヤツも…」
藍華の声は明らかに恐怖で震えていた。
「ええ、お察しの通りです。」
ピエールは、恐怖に引き攣る藍華の顔を見て、怒りが収まり、
また紳士的に振る舞うようになっていた。
少し距離をとり藍華の周りを囲んでいたデルモ達は
床の上で脅えた小動物のように震える藍華を見下すように眺めながら愉悦に浸り、
談笑を始めていく。
「そんなことしたら、あいつ、死んじゃわないかしら」
「大丈夫よ。この程度の爆発じゃ死にはしないわよ。
大事な所はズタズタになるでしょうけどね。」
「そんな見っとも無い顔で脅えなくても、
優秀な医療班がすぐ手術してあげるから大丈夫よ、安心して。
元通りになるかは保証できないけどね。」
「あらあら、可哀相に。折角素敵なものをお持ちだったのに残念ですわね。」
「淫乱なこの女のことですから、前の穴が使い物にならなくなっても、
後ろの穴で楽しむから問題ないのではないですか?」
「それもそうね! アハハハハ!」
その冷やかな台詞はどれも冗談には聞こえず、藍華の中の恐怖を更に引き立てていく。
『恐い! 彼女達、本気だわ。もしあんな爆発が私の中で起きたら…。
子供も産めなくなってしまうかもしれない、もう女じゃなくなっちゃう!
嫌っ、そんなの嫌ぁぁ! 恐いぃっ!』
藍華の顔からは、気丈さや凛々しさが完全に消え、
まるで少女のような表情になっていった。
そして、ついに心が、鋭さと鈍さを併せ持つ恐怖という名の重圧に堪え切れなくなり
「お願い! それだけは許して下さい! もう逆らいません! ゴメンナサイィ!
貴方達の言いなりになります。だから、それだけは、許して!
お許しをぉ! お願いしますぅ!」
藍華は、デルモ達への怒りや先ほど立てた『屈しない』という誓いを完全に忘れ、
無様に憐れみを乞いだ。
デルモ達はみな、藍華のその惨めな姿に満足な笑みを浮かべて蔑視していた。
「それじゃあ、いよいよショータイムの時間です。」
ピエールのその言葉を合図に、藍華の中の巨根は振動を始める。
「ああ! そんな! イヤァ! ヤメテー! スイッチを切ってぇ?!
お願いぃ、許して下さいィィ!」
藍華は必死に制止を願いながら、巨塊を固定するバンドを外そうとするが、
焦っているため、なかなか外せず、もがき苦しむだけで、
無情にも時間だけが過ぎていく。
「ふぅ〜。貴方が、勝手に外そうとせず、ただ許しを乞いでいてくれたら、
スイッチを切って上げようと思っていたのですが。残念です。…3、2…」
ピエールは溜息を1つ零し、そう言うとスイッチを床に捨て、時計だけを見た。
「そんな…、待って! お願いよぉ! 止めてぇ! 許してえええええ!」
バン!
きつく締められた腰のバンドを外せたとこで、
藍華の中で破裂音と衝撃が起こる。

しかし、藍華の中の張型は、ただ一瞬、激しくうねり動いただけで爆発などせず、
藍華の膣や子宮に傷一つ付くことはなかった。
部屋に響いた破裂音はフェイクで、ピエールに一芝居打たれたのだ。
だが、それは藍華の精神を破壊するには十分すぎるものであった。
「あぅ、あうぅ、クス! あはっ、ゥフフ…」
極限まで高められた恐怖とそれから開放された安堵により、
藍華の正常な思考は彼方へと消え、
奇怪な声を洩らしながら、眉や口だけでなく顔全体をわなわなと震わせて、
虚空を見詰めていた。
そして、うつ伏せで床に横たわったまま、
動くという意志を忘れ弛緩し切った体を挟むように2つの水溜まりを作っていく。
涙と涎でできた小さいものと、愛液と出し残していた小水による大き目のものを。
「しまりのない女ね。」
ピエールはそう言い残して、藍華から離れて行った。
今の藍華に、蔑みの言葉を言われたことはおろか、自分の体に
だらしなく恥ずかしい変化が起きていることさえ、理解する意識など無かった。

「イヤァーーッ! そんな、藍華さんが…、藍華さんがーーっ!」
りおんは、この世で最も慕う女性の無残な姿に発狂したように叫んだ。
「あらあら、この女も品が無ければ、仲間も品が無いのね。
心配しなくて大丈夫よ。クスッ!
折角手に入れたおもちゃなんだから、壊したままなんかにしたりしないわ。
私達が責任を持って、こいつを直して上げるから。」
司令は、精神まで狂わされ、時々ピクリと震えるだけで、
それ以外に動く気配すらない藍華に近寄り、
足の爪先で藍華の顔を弄くりながら冷淡に言い放つ。
「ウフフ、でも、ちょっとやり過ぎたみたいね。これは直すのに骨が折れそうだわ。」
司令の言葉には、いたわりの気持ちが全く無く、
本当に人でなく物に言っている感じであった。
「あんた達、なんで藍華さんにこんなことするのよ! 私達が何したって言うの!」
りおんは激しい怒りで体を震わせながら、司令を鋭い眼光で睨み付ける。
「この女は、私達からハーゲン様を、多くの仲間を、そして私達の夢を奪ったわ。
これはその復讐よ。」
「復讐ですって、笑わせんじゃないわよ! あんた達のは逆恨みって言うのよ。
元はと言えば、そのハーゲンとかいうイカレた奴が馬鹿げたことを、ガフッ!」
りおんが反論をしている途中だったが、
司令は側にいた黒デルモから金属製のロッドを奪い取って、
それで、りおんの顔を思いっきり殴り飛ばし、
更に、ロッドを持っているのと逆側の手で、何も喋ることが出来ないよう、
りおんの喉を握り潰す程強く掴んだ。
「あろうことか、ハーゲン様を侮辱するとは…。
どうやら小娘。貴様にも躾をしないといけないみたいだね。」
ゴスッ! ガスッ! ドグッ!
司令はそう言うと、ロッドで、りおんの顔を次々と殴り始めていった。
常に礼節をわきまえていた司令から、その落ち着いた雰囲気は完全に無くなり、
まるで別人のようだった。
「待てっ! 待ってくれ! 頼む。りおんを、娘を殴るのをやめてくれ!
殴るなら私を殴ってくれ!」
司令のその表情に只ならぬ危険を察知した郷造は、慌てて司令に制止を願い、
見る間に傷だらけになった大切な娘を守る為、
縄でガッチリと椅子に固定された体を必死に捩らせ、
りおんと司令の間に割って入ろうとしたのだが、
次の瞬間、閃光のような鋭い一撃を顔面に受け、吹き飛ばれてしまう。
ゴン!
「ガァッ!」
司令がロッドの柄で郷造の鼻頭に突きを入れたのだ。
「ああ、もちろんお前も殴ってやるさ! 子供の躾がなってないのは親のせいだからな。」
司令は冷徹にクスリと笑い、
今度は、りおんと郷造の顔を手加減もせず交互に殴っていった。

鈍い打撃音と、2人の男女のうめき声だけが大きな部屋に鳴り響き続け、
時の経過を告げていく。
りおんの眼鏡は歪み片方が割れ、郷造のは飛び散っており、
顔から血を零れ落とさせる2人の悲鳴もはっきりとしない重いものになっていった。
りおんと郷造の意識が次第に薄れていく中、
逆に意識を取り戻していく1人の女性がいた。
大切な人達の苦しむ声を聞くことにより、
藍華の意識は徐々に現実に引き戻されて、また、壊された精神が直っていったのだ。
そして、虚ろだった目の焦点が合い始め、アザだらけになった2人の顔が映った瞬間、
鋭く激しい痛みが藍華の心を突き刺す。
「イヤーー! ヤメテー! 2人を殴らないでーっ!」
藍華の悲痛な叫びが部屋中のすべての音を掻き消していく。
藍華の体中を覆っていた深く暗い闇が完全に消え去り、
瞳は光を取り戻し、思考も鮮明になった。
「あ・い・かさん?」
りおんは混濁し始めた意識の中、傷つけられ痛む口を何とか動かし
途切れ途切れに大好きなその人の名を呟き、僅かに微笑む。
司令もその予想外の叫びによって平静を取り戻し、殴る手を止めて、
素早く声がした方に振り返った。
「驚きだわ。仲間の悲鳴で意識を取り戻したっていうの? いいわ最高よ、貴方。
それでこそ私達がライバルと認め、ここまでした甲斐があるというものだわ。
でも、ミス藍華、今すぐ貴方を、また苛めて差し上げたいのですけれど、
貴方は後回しにしなきゃいないの。
この2人に対する私の怒りはまだ治まってないのです。」
司令は、そう言うと、また りおんと郷造を殴り始めていく。
「ま、待って! りおん達には手を出さないで!
私が言うことを聞けば手を出さないって言ったじゃない!」
「そのつもりだったのですが、この娘があまりにも行儀が悪かったんで、
ちょっとお仕置きを、と思ってね。 でも大丈夫よ! 安心して。殺しはしないから。
怪我も治療して上げるし、眼鏡も新調して差し上げますわ。
この2人には、まだ、貴方のリモコンとして
働いてもらわないと困りますからね。ウフッ!」
「何を言ってるの! これ以上2人に手を出させないわ!
いいから、りおん達から離れなさい!」
藍華は怒りに疲れや痛みを忘れ、また、りおん達を助けたい一心で、
秘唇と菊花の中に淫具がまだ深く入れられたままであることも気にせず、
ボロボロになった体を無理矢理起こし、拳を固く握りしめ司令に殴り掛かろうとする。

しかし、司令に向かい一歩踏み出した所で、藍華は背中に異物が触れるのを感じた。
そして、次の瞬間、その触れた場所から全身に激痛が走り、
バチッ!
「ハゥゥッ!」
ドサッ!
藍華はすぐにまた床に這い付くばることになってしまう。
「何が…何が起きたの?」
藍華は体を痙攣させながらも何とか後方を振り返り、
今は起きた現象が何であるのかを知ろうとする。
「それは…」
そこには、藍華の電撃バトンを手に持ち、ニヤつくビアンカの姿があった。
藍華は、すぐ様、突然襲った激痛の正体を知り、
そして、愛用の武器で痛めつけられた屈辱と、
りおん達を助けるのを自らの道具によって邪魔された口惜しさに
眉を震わせながら、ビアンカを睨み付ける。
「どう? 自分の武器の味は?
司令に襲い掛かろうとするなんて、油断も隙も無い狂犬ね。」
「ミス藍華、やっぱり貴方にも調教が必要なようですね。
ミス・ビアンカ、私は、まだこの2人の躾へが終わってないので、
そっちの方は貴方に任せるわ。」
「ハッ!」
司令は、ビアンカにそう命令すると、藍華に冷ややかに微笑み、
ロッドを持つ手を高く振りかぶった。
「待って!」
藍華は、それを見て、もう一度、重い体を起こし立ち上がろうとするが、
バチチッ!
「キャッウゥ!」
肩に電撃を受け、また床に這いつくばらされてしまう。
殴られ続け、ぐったりと頭を垂らし、目も虚ろになっていく りおん達を見ながら、
藍華は首筋、腰、臀部、太腿と次々に電気ショックを浴びせられた。
ビアンカに電撃バトンを押し付けられる度に全身の筋肉が引き攣り、体が床を跳ねる。
自分の意思では満足に体を動かすことが出来ない藍華が、
りおん達を救うには、惨めに哀願するしかなかった。
「アウッ! お願いやめて! ハグッ! せめて、りおんだけでも許して! イーッ!
もう決して貴方達に逆らわないわ! ヒギィーッ! お願い、りおんだけでも。
お願いよぉ! アグゥーッ!」
藍華の懇願に反応し、司令は殴るのをやめ、藍華に冷酷な視線を向ける。
また、それに合わせるようにビアンカも藍華を甚振る手を止めた。
「やめて? 許して? お願い? 貴方のそういう台詞、いい加減聞き飽きたのよね。
そう言えば、本当に許して貰えると思っているの? 本当に情けのない女。
まあ、でも、この『りおん』と言う子はもうこれ以上殴ったら、気絶しそうね。
いいわ、この2人は許してあげる。観客がいないとショーにならないですからね。
でも貴方へのお仕置きはまだ終わらないわよ。」
司令はそう言いながら、余韻でビクビクと体を震わす藍華に近付き、
血の付いたロッドを藍華の顎に当て、自分と向かい合うように見上げさせた。
「ぐっ、ええ、分かっているわ。」
取り合えず、りおんがこれ以上痛めつけられることがないと分かり、
藍華は心の中で安堵の息を1つ漏らし、
そして、疲労の色が濃く滲み出た瞳で司令をきつく見据え、
力が籠めることが出来ない声で気丈に答えた。
体は限界なのに無理しても強気な態度を取ろうとする藍華に、
司令は、玩具を買い与えられた少女のように可愛く微笑んで頷く。
「お許しも出たし、楽しい勉強の再開よ。」
それを合図に、ビアンカが待っていたとばかりに攻撃を再開し、
藍華はまた体をのけ反らせて苦しみ始めた。
「アゥゥーッ! ハヒィィ! ヒィィン!…」
その中、1人の黒デルモが前に歩み出て、
藍華とビカンカを挟み、司令と向かい合うように立つ。
「司令。その役目、私にもやらせて頂けないでしょうか?」
「貴方は確か…。いいでしょう。ミス・りか。
この牝猫を思う存分懲らしめて上げなさい。」
その黒デルモの願いに司令は一瞬考え込むが、
何かを思いついたらしく、すぐに快く承諾をする。
藍華は見慣れない黒デルモがした突然の進言に困惑していた。
「ありがとうございます。」
りかと呼ばれた、その黒デルモは指令に深々と頭を下げると、
嗜虐の笑みを浮かべながら床に這い付くばったままの藍華を見下ろし、
「それじゃあ、あの時の恨みを晴らさせて貰うわよ。」
そう言っってから藍華の腹を蹴り上げ、仰向けにした。
「ガハッ! グフッ。」
藍華はその黒デルモの台詞の意味も、その黒デルモが誰であるかも分からず、
ただ、腹を惨めに押さえ、自分を痛めつけてくる新たな敵を凝視するのだった。

…………………………………………………

部屋の中央の床に、赤いスーツがはだけ大事な部分を全て曝し出されたまま
大の字に仰向けで貼り付けにされている藍華の姿があり、
また、その傍らにビアンカから電撃バトンを手渡された
りかという名の黒デルモが座っている。
「貴方は誰なの? 私に何がしたいの?
それに『あの時の恨み』って、どういうことなの?」
藍華はそう言いながら、手足を拘束している枷をなんとか外そうと試みるが、
ビクともしなかった。
「どうやら私の顔なんか覚えていないみたいね。
でも、私はお前の顔、いえ、お前への恨みを1日たりとも忘れたこと無いわ。
お前は私の顔にこのバトンの電撃を喰らわしたのよ!
もう少しで私は右目を失明するとこだったわ!
その後遺症で、いまだに視力は低下したままなのよ!」
あまりの剣幕に、藍華は、年もずっと下で、
いつも簡単に倒している黒デルモに恐怖を覚えた。
「思い出した? まあいいわ、そんなのどっちだって。この状況ではね。クスッ。
それじゃあいくわよ。覚悟は出来た? まずは、お返しをしようかしら? ウフフ…。」
「ヒィッ! イヤッ、ヤメテッ!」
顔に電撃バトンを押し付けられ、藍華は無様な叫びを上げる。
「どう? 恐いでしょ?  あの時、私の気持ち、そして今もなお、
持ち続けているお前への復讐の念が少しは分かった?
でも同じとこじゃ芸も無いし、面白くないわね。まず最初は、何処にしようかしら?」
りかは頬、首筋と藍華の体をバトンの先で撫で回し、みぞおちのところでそれを止めた。
「決めたわ。まずはここにしよ!」
そう言うと、黒デルモ・りかは、藍華の左乳房の形をなぞるように
円を描かせながらバトンの先を、頂点にある突起物を目指し徐々に登っていかせ、
そして、頂上に着くとバトンの先でその突起物を弄くり回し始めた。
藍華の乳首は恐怖と共に、じわじわと膨らみ、硬く尖り、より敏感になっていった。
「アハ! 勃ってきた。こんな状況でも感じるんですね。見た目通りのスケベな女。
発情期のメス犬でも、ここまで節操がなくないんじゃないかしら?
ウフフ、体の方は準備万端みたいですけど、覚悟はいいですか?
変態メスブタの藍華お姉様?」
藍華は声も出せず、口を歪めませ、ただフルフルと首を振り、制止を願った。
りかは、そんな藍華の姿を見て満足そうに顔をより一層緩ませてニッコリ笑うと、
電撃バトンのスイッチを入れる。
バチッ!
「キャウゥッ」
まるで、火でも付いたかのように熱く鮮烈な痛みが乳首から全身を駆け巡り、
藍華は目をカッと見開いて、体は飛び上がりそうなほど仰け反らせた。
そして、一瞬、真っ白になり何も見えなくなった藍華の瞳に最初に映ったのは、
もう片方の乳首にバトンを当て意地悪そうに笑う、りかの姿だった。
「ヒッ! 嫌っ! 待っ、ヒギーーーーッ!」
覚悟する間もなく襲ってきた激しい痛みに、
藍華は、また大きく体を仰け反らせビクビクと痙攣させた。

「ハア、 ハア、 ハア…」
たった2回の攻撃で、藍華は息も絶え絶えになっていた。
電撃から暫く経つが、いまだに両方の乳房がズキズキと痛む。
また、痛む胸に手を抑えたかったが、手を拘束させているため、それすらも出来ない。
「どう少しは私の痛みと苦しみが分かった。」
「ゥク! ええ! だから…このくらいで許してぇ?…お願いよぉ。」
藍華は、まだ幼さが残り、しかも、見た目から察するに、
りおんとほぼ同い年の少女に、媚を含んだ視線を送った。
「そうねぇ、どうしよっかな〜? 確かに私の怒りは大分おさまったけど、
まだお前への恨みが完全に晴れたわけじゃないし、
今までお前に辛酸を舐めさせられてきた仲間達の恨みも込めて、
最後にもう一発食らわしてあげるわ。どこにしよっかな〜。」
黒デルモはバトンの先で藍華の体中を撫で回し始めた。
「そんな…、アッ、イヤァー! ヤメテッ! やっ! もう許してェ!」
そして、りかは、何か思い付いたらしく、バトンの先を腹の上で一旦止めてから、
ヘソを越え、それをゆっくりと真っ直ぐに下腹部の方に向かわせていった。
『そんな! まさかアソコに!?』
「ヒィッ! 嫌ッ、駄目ッ! やめてぇ! もう許してっ!
お願いよぉ。ねえ? 許してぇ?」
バトンの先が、腰まで捲くれ上がり丸まったスカートを越え、
かの場所に近付くにつれて、藍華の中の不安と恐怖は大きくなっていき、
藍華は顔をより惨めなものにして、必死に許しを乞い続けた。
「やっぱり最後はここね。ウフフ!」
藍華の不安は的中していた。
バトンの先が藍華の最も敏感な突起を弄び始める。
すでに何発も電撃を受け、どの位の衝撃があるか分かっているため、
藍華の中の恐怖は今までとは比べ物にならないくらい膨れ上がっていた。
「イヤーッ! 怖い! そこだけはやめてッ! そんなとこにされたら、壊れちゃうわ。
そこ以外なら、何処にしてもいいわ。顔でも、お尻でも。ねえ?
だから、そこだけは許して下さい。貴方の目のことは、謝るわ。ご免なさいぃ!
だから、お願い。お願いです! お許しをぉーー!」
藍華は、年も若く、少なくとも格闘の上では格下と位置づけていた黒デルモに、
見栄も恥じらいも金繰り捨てて、ただ無様に情けを乞い願った。
「今更遅い!」
りかは可愛く整った顔を醜悪に歪ませて、そう叫ぶと、
包皮が剥け全てを晒し出している藍華の無防備な珠玉に電撃バトンを突き立て、
何のためらいもなく、その恐るべきスイッチを入れた。
バチッチッチッチィィィ!
クリト○スへの一撃は今までで一番強烈で長かった。
「ギャウウゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜ッ!」
藍華は聞くに耐えないほど大きく醜い叫びを上げながら、
白目をむき、腰が折れそうなほど体を仰け反らせる。
そして、両穴に納められていた淫具を吐き出し、
口を大きく開き白目をむいたまま失神していった。

気を失っているのに関わらず、藍華の体は、時折、電撃の余韻でビクリと震え、
見ている者に、藍華がどれほど凄惨で残酷な仕打ちを受けたのかを伝えた。

「ウッ、ウッ…」
りおんは藍華のあまりに惨たらしい姿に声を喉に詰まらして咽び泣き、
また、その部屋にいる多くのデルモもあまりの光景に固まってしまう。
その中、司令、ただ一人だけ動きを始める。
指令は、藍華にゆっくりと歩み寄り、涙や涎などで汚れた藍華の顔を覗き込んだ。
「あらあら酷い顔。せっかくの美人が台無しね。」
「申し訳ありません。」
止めの一撃を入れた、りかは慌てて体を小さくして指令に何度も何度も頭を下げた。
「いいのよ、りか。貴方は悪くないわ。この女がだらしないから いけないのよ。
もう少し奇麗な顔で気絶して欲しいわよね。所詮その程度の女だったということね。」
そう言うと、司令は爪先で、汗や涎で汚れた藍華の顔を小突く。
『こんな女が崇高なハーゲン様や私達に盾突き私達の夢を奪ったの?
こんな奴が私と同じ名誉ある白デルモ服を少しの間でも着たかと思うと虫唾が走るわ。』
「目障りだから、これを、とっとと片付けて!」
司令が苛立しげにそう命令するや否や、
すでに待機していたらしく、数人のピンクデルモが、
ゴミ運搬用の小さなコンテナが乗ったワゴンを押しながら部屋に入って来る。
ピンクデルモ達は藍華と藍華の脱がされた服をそのコンテナの中へ無慈悲に放り込み、
藍華が汚した床や壁を手早く掃除していく。
「その位でいいわ。ご苦労様。」
そして、藍華の汗1つも残さないよう床を拭き終え、
司令から作業の終了を言い渡されると、
ピンクデルモ達は指令に一礼し、
藍華の体から出た汗や涎などが染みこんだモップや雑巾を藍華の上に乗せ、
藍華の手足が納まり切らずコンテナの外側にだらしなく出たままのワゴンを押して、
ゆっくり部屋から出ていった。
本当のゴミのように扱われ部屋から運び出される藍華の無残な姿を、
デルモ達はみな勝利の笑みを、
そして、りおんと郷造は絶望の表情を浮かべ静かにずっと見詰めていた。

藍華の完全なる敗北だった。





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