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堕とされる牝(おんな)
〜Another Story Of “Hakugin No Delmo Sakusen”〜

第12章 堕とされた牝

大きなホールにすべてのデルモゲニィが
制服の色によって分けられた階級ごとに整列して立つ中、
「クスッ、クスッ、クスッ……」
多くのデルモ達の視線は、ある1人のピンクデルモに集められ、
また、ホールの至る所から絶え間無く嘲笑がそのピンクデルモに向けられていた。

そのピンクデルモは、ピンクデルモの列のほぼ真ん中にいるのだが
場違いなほど目立っていた。
周りのピンクデルモはみな幼さを残すほど若く、体も未発達な者も多いのだが、
そのピンクデルモは成熟した女性で、表情もどことなく憂いを帯び、
可愛らしく作られた光沢のある鮮やかなピンク色のデルモ服が、
お世辞にも似合っていなかった。
更にその女性は下着を着けておらず、代わりに荒縄できつく亀甲縛りをされており、
しかも、着ているデルモ服のサイズも小さかったため、
服までもが、その豊満な体を締め上げ、
服の光沢も相まって荒縄で縛られた見事なボディーラインを嫌味なほど強調していた。
裾の長さが足りてないスカートは大人の色気を醸し出す大きな桃を納めきれず、
その下方を常に覗かせ、
また、その服は他のピンクデルモと同じ色なのだが生地が薄く、
乳首や縄が服の上からも透けて見えている。
だが、普通の女性なら逃げ出してしまうような状況であるにも関わらず、
そのピンクデルモは時折裾を直す程度で体を手で隠そうともせず、
姿勢よく立っていた。
「ウフフ、何あれ! あんな格好でよく人前に出れるわね。」
「恥じらいって物が無いのかしら?」
「きっと生れついての変態なのよ。」
周りのデルモ達はそのピンクデルモを冷やかに見ながら、
わざと聞こえるように話をした。
話題の的であるその女性は恥ずかしさに顔を赤らめているのだが、
どこか喜んでいるように感じられる。

ブーン。
「えー、これよりデルモゲニィ緊急総会を始めようと思います。皆さんご静粛に!」
スピーカーのスイッチが入りアナウンスが流れると、デルモ達は静かになったが、
いまだに多くの視線がそのピンクデルモに集められていた。
「それでは司令お願いいたします。」
司令が前に置かれている台に上がる。
「皆さん、突然の招集 申し訳ありませんでした。今日は皆さんに重大な報告があります。
まず、お気付きの方も多いかと思いますが、
素敵な方が、私達デルモゲニィに新しい仲間として加わってくれることになりました。
折角の機会ですので、皆さんにご挨拶をして頂こうと思います。
それでは、こちらまで来て頂けますか?」
司令がそう言い終わると、注目の的だったピンクデルモはコクリと頷き、
司令の乗っている台の方へ向かい歩み出ていく。
歩く度にスカートの裾は捲くり上がり、
荒縄により形がひじゃげた大事な部分が丸見えになっていくが気にするそぶりも無く、
そのピンデルモは、周りのデルモ達の視線を更に集めながら、
堂々とゆっくり歩いていった。
その表情は、まるでこの状況を楽しんでいるかのように恍惚としており、
口元には僅かだが笑みすら浮かんでいる。
蔑みや嘲りの感情以外で、その女性に視線を送る者が1人だけいた。
青いデルモゲニィの服を身に纏った相田りおんは
悲痛な面持ちでそのピンクデルモを見詰めていた。

そのピンクデルモはマイクを渡され、台に上り司令の隣に来ると、
膝立ちになって大きく股を開き、
何とその場で、マイクを上の口でなく下の口の中に入れオナニーを始めたのだった。
「じゅぶ、ピーン。ちゅぶ、イーン。くちゃ、ブブブ…」
スピーカーから淫靡な蜜の音と、蜜に濡れて異常をきたしたマイクの音が聞こえてくる。
「あらあら、しょうがないわね。こっちのマイクで喋りなさい。」
指令が一瞬、肩をすくめ、持っていたマイクをそのピンクデルモの口に向けると、
そのピンクデルモは顔を熱っぽく弛ませながら、
反射的に差し出されたマイクを舐めようとする。
「あら!こらっ駄目よ。舐めちゃ。」
だが、すぐに、指令にまるで幼い子供に言うような口調でたしなめられ
慌てて出した舌を口に戻した。
ホール全体から大きな笑いが起きる。
「申し訳ありません。」
そのピンクデルモは赤らめた顔を俯かせ上目遣いに指令の表情を伺いながら、
しおらしく謝った。
「ウフフ、いいのよ。気にしなくて。
マイクを持っていてあげるから、しっかりと皆さんにご挨拶なさい。」
そのピンクデルモは、指令とほぼ同年齢なのだろうが、
2人の様子から、力関係、そして立場の差が明らかに見て取れた。
下僕と主人、いや、ペットと飼い主と形容した方が合っているかもしれない。
その位、差は歴然としていた。
しかし、そんな屈辱的な扱いを受けているのも関わらず、
その女性は驚くほど指令の命令に従順だった。
「はい。今日から雑用係として、んん! 
デルモゲニィの末席に加えさせて頂いた…はふぅぅ!。
皇、アッ! 藍華ですぅ…ゥゥン! たっぷりと、皆様に、あぁぁん!
ご奉仕するので、アウッうぅぅぅん。
今までのことは、はぁぁぁ! ゆ、許して下さいぃ、イィィ!
だから、アン! いっぱい私を可愛がってぇぇ、ィィィン! お願いしますぅ!
はひィィ! アッアァッアァァン! イ、イキます。イッ、イッイクゥゥーーーッ!」
その女性、藍華は聴衆の前で淫らに恥部を弄くり回しながら自己紹介をし、
そして、そのまま、大きな波を向かえ、
はしたなく愛液をほとばしらせながら、へたり込んだ。
「ええ、望み通りたっぷり可愛がってあげるわよ。
だって貴方ってこんなにカワイイんですもの。」
司令はそう言うと、多くの者が見ている目の前で派手に気をやり、
うっとりとした顔をしたままの藍華の頭に腕を回し頬を撫で、
そして、もう片方の頬に軽くキスする。
藍華は、着ている服と同じ色になるくらい顔を上気させ、司令の指にむしゃぶりついた。
「皆さん! ついに、ハーゲン様の夢を実現するためのすべての準備は整いました。
本日付けをもって、あの計画を行動に移します。惰眠を貪る愚民共に正義の裁きを!」
「正義の裁きを!」
藍華は、司令の指を舐め回し、手に頬ずりしながら、
卑猥な喘ぎと音を立てて、またオナニーを始めていた。
「アァァン。早くぅ! ねぇ 早くぅ! お願いですぅ!
私を、藍華を苛め下さい! 御主人様ぁ!」
「しょうがない、仔猫ちゃんね。後で私の部屋にいらっしゃい。
たっぷりとお仕置きしてあげるわ。」
「ふぁい。ありがとうございますぅ。
どうか滅茶苦茶になるくらい、いけない仔猫の藍華をお仕置きして下さいませ。」
藍華は、猫なで声でそう言って司令の足を抱きしめると、顔を更に緩ませて、
頬や股間を指令に擦り付けていく。
「あぁぁ、うぅぅん! はひぃぃ。 は、早くぅ! 御主人様ぁ! 
みんなに見られているって思うと、体が火照ってぇ! 熱く疼いてぇ!
ダメェ! アァァァ! お願いです!
焦らさないで、早く私を苛めて下さい! 御主人様ぁぁ! お願いしますぅぅ!」
『ハーゲン様、そして、命を散らしていったみんな、見ていて下さっていますか?
ついに、私は、私達は、この女をここまで堕としめて、
ただの愛奴へと変えてやりましたわ。』
司令は、愛液や涎を垂れ流しながら自分に向けて媚びた視線を送り続ける
無様な藍華の姿を尻目に、今までの人生だけでなく、きっとこれから人生でも、
これ以上ないと思える最高の愉悦へと浸っていった。
デルモ達の復讐が完遂した瞬間だった。

エピローグ

1年後、ハーゲンが残した脅威の科学力により、
デルモ軍団は世界の70%近くを支配下に置き、ハーゲン帝国を建国する。
デルモ軍団が支配する世界は、選民主義の名のもとに、
罪も無い弱き人々が平然と虐待される暗く湿った世界であった。
そのため、ハーゲン帝国に反感を抱く者も多く、
自然といくつも反抗組織が出来ていった。
その中で最も活発に反デルモ活動をする組織の中心人物に、
虐げられた人々が希望の象徴として拝める、青い髪を持つ褐色の肌の女戦士がいた。
その女性は紛れも無く、オルタネートメタルで変身した皇 藍華だった。
藍華は、未熟さと自分への過信によって判断を見誤り、一度デルモ達の手に堕ちたが、
従順で淫乱になった振りをしながら反撃の機会を伺い続け、
つい半年前、ビスチェを取り戻し、
りおん達と共にデルモ達からの脱出に成功したのだった。
しかし、その時には。すでに、デルモ達は藍華から得た情報により、
オルタネートメタルの量産という大きな力を手にしていた。
藍華は汚され粉々に砕かれた誇りを取り戻すため、
そして、自分が犯したあやまちを償うため、
ハーゲン帝国の魔の手から、
いわれ無き過酷な待遇を強いられる人達を救う戦いを続けていくのだった。

更に1年後、世界規模で起きた反乱により、ハーゲン帝国はうたかたの夢と終わる。





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