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衛兵に扮し帽子を目深にかぶった藍華とりおんは、
目的のラボがある建物の中を歩いていた。
施設内への侵入は驚く程簡単に成功し、
偽造IDカードも問題なく作動した上、渡された内部図面もほぼ完璧だった。
途中6人の衛兵とニアミスをするが、大きい施設なこともあってか、
誰も藍華達がスパイだと気づく様子もなかった。
あまりにうまくことが運び、藍華はこの依頼に対し多くの疑問を持つが、
このような仕事で全ての疑問に解答を得る方が不可能である。
ここまで来てしまったら、優先すべきは早く目的を達して脱出することだ。
運良く、それ以降は誰とも遭遇することなく目的のラボに到着した。
「ここね。」

藍華達はドアを開け暗い室内を懐中電灯で照らしながら奥へ進んでいくのだが、
部屋の中央まで来た2人を待っていたのは、自分達を照らす煌々としたライトと、
「ネズミを2匹はっけ〜ん!」
不敵な笑みを浮かべる衛兵達だった。
衛兵達はゆっくり藍華達に近づき、取り囲んでいく。
藍華は相手の動きを警戒しながら、取り囲む6人の女性を1人ずつ見ていくと、
驚くべきことにその女達はここに来るまでにすれ違った衛兵達であったのだ。
「どうして、分かったの?」
今更、そんなことを知ったことでもう遅いのだが、
突然の状況の変化に藍華はその疑問を聞かずにはいられなかった。
「プッ! アハハハハッ! サイコー!」
藍華の質問に、6人は示し合わしたような嘲笑を部屋に木霊させる。
「何がおかしいと言うの?」
6人の態度に藍華は明らかな憤りを見せるのだが、
この後、知らされる屈辱の真実に愕然としてしまう。
「見てわかんない? この施設の女性兵士は皆20歳以下なの!
お前みたいな無駄に色気振りまく年増がいたら誰でも分かるんだよ!
うら若い私達の体をしっかり見てから、鏡で自分の情けない姿見てみたら?
オ・バ・さ・ん。」
藍華の年齢は28歳、オバさんと揶揄される年ではないが、
まだ幼さが抜け切れていない彼女達と自分では容姿が違いすぎる。
そういった理由があるのならば確かに気づかない方がどうかしている。
潜入工作は順調だと思っていたのに、
すれ違った者全員が腹の中で自分のことを笑っていたと知り、
藍華は恥ずかしさと悔しさで顔を真っ赤にさせていく。
「やっと自分のバカさに気づいたみたいね。
もしかして、まだ自分が若いとでも勘違いしちゃってたの? アハハハ」
周りから見れば、若さと勢いだけの彼女達と、
自分というものをしっかり持って外見も内面も磨き続けている藍華とでは、
女性としてどちらが上で魅力的かは明らかだが、
若いことが何より勝る武器だと思っている衛兵達に
口で何を言った所で分からないだろう。
藍華も年長者として、一言言いたかったが、
今は、この危機的状況から脱することだけを考えるべきである。
『この6人を倒したとしても、ここはこの施設の最深部と言うべき場所。
それに今はりおんもいる。なかなか大変な仕事になったわね。』

藍華は、周囲を取り囲む衛兵の1人に狙い定めて詰め寄ろうとするが、
その者は素早く後退し、他の5人も藍華の動きに合わせ
一定の距離を保つように移動する。
衛兵達の陣形を崩すには思い切って攻め入る必要があるが、
りおんを守るためには、あまり離れるわけにもいかない。
ジレンマに悩む攻防が5分ほど続く。
『マズイわ。このままでは…。
これ以上時間を掛けたら、脱出が不可能になってしまう。』
「あらあら、どうしたの。そんなんじゃいつまで経っても私達を捉えられないわよ。
それとも年でもう体が動かないかしら?」
「ほら! オバさん、こちら♪ 手の鳴る方へ♪」
思慮の足りない罵りに藍華の我慢は限界を超える。
『りおん、ごめんなさい。少しの間だけ辛抱して。
こんなやつら、すぐに叩き伏せて見せるから。』
藍華は勝利を信じて、衛兵に速攻を仕掛けるのだった。

だが、藍華の拳はヒットの瞬間、唐突に相手を見失い空しく宙を切ってしまう。
「!?」
藍華は慌てて辺りを見回すと、
殴りかかった少女は不敵な笑みを浮かべて藍華のちょうど真後ろに立っていた。
『確かに怒りと焦りで今の攻撃は精彩さを欠いていたかもしれない。
でも、今のは避けられたとかいうレベルじゃなかった。一体、何が起きたというの?』
藍華は額と背中に冷たい汗が流れるのを感じる。
「流石は菜音ね。見て! あの年増の見っとも無い顔。
きっと、ああいう顔のことをハトが豆鉄砲を食らったって言うのね。」
潜入者の力量とその胸の奥の怯えを察して余裕の表情を作る仲間達が観戦する中、
藍華の攻撃をかわした菜音と呼ばれた少女は
手にしているものを藍華に掲げて見せた。
「これ、な〜んだ?」
少女が持つそれは黒いひも状のもので、藍華はそれに見覚えがあった。
『ま、まさか?』
ことの重大さに気づいた藍華は少女から目を離さず右手で自分の襟元を探る。
そこには付けている筈のタイがなかった。
『いつの間に・・・』
自分の身に起きた信じ難き現象に藍華は動揺を隠すのに精一杯であった。
そして、藍華の理解を超えたこの事実を確かめるために、
今度は慎重に相手の動きを見ながら正拳を繰り出すのだが、
再び藍華の攻撃は虚空をとらえ、
代わりに糸1つほつれることなくブラウスのボタンが上から2つ外される。
藍華は一瞬にして全身から血の気が引いていくのを感じる
「逃げるわよ!」
りおんに目をやった時には、もうすでに遅く、
りおんは見えない敵の攻撃を受け、床に倒れていく所だった。
「…そ…そんな…」
距離があったことにより目から得られる情報の範囲が広くなり、
また、普通の人より格段に優れた動体視力を持っていたため、
藍華は彼女達の力と、その恐ろしさを知ってしまう。
実際に動きが見えたわけでなく、おぼろげに影を認識できただけだが、
彼女達の能力は瞬間移動とも言える程の超スピード。
そして、それはオルタネートメタルで変身した自分よりも確実に速かった。
人の目に映ることなく行動できる彼女達を相手に
藍華は何をやっても無駄だと悟り、ただその場で立ち尽くしてしまう。
藍華の心を深い敗北感で埋め尽くした少女は悠々と藍華の目の前の立ち、
「のろま!」
蔑むようにそう言うと、目深に被っていた帽子を弾き飛ばし、
更に指先で顎を持ち上げて恐怖に凍りついた藍華の顔を自分と向かい合わせた。
『何? この女。』
衛兵の少女達はそれまで赤いルージュにばかり目を取られていたが、
覆うものが無くなった藍華の顔を見て、
それがただの脇役でしかないことを思い知ることになる。
本当に目を引くべきなのは藍華自身の美貌の方だった。
スッピンでも十分すぎる程の美しさを持つことが分かる整った目鼻立ち、
それを効果的に高める口紅とナチュラルメイク、
そして、何より衛兵達の嫉妬心を煽ったのはまだ二十歳前の自分達より、
ハリとツヤに富んだ白い肌であった。
生来の美しさもあるだろうが、藍華の類稀なる美しさは、
女としての嗜みと弛まぬ努力の賜物であり、
若さだけは決して太刀打ちできない魅力を持つ女性がいることを
衛兵の少女達は思い知ることになる。
しかし、少女達にとって幸運であり、藍華にとって不運だったのは、
純粋な力勝負では彼女達の方が藍華より勝っていることであった。
「ふ〜ん、なかなか虐め甲斐のある可愛い顔しているのね。」
一番間近で藍華の美しさを目の当たりすることになった菜音は
激しい嗜虐の炎が思考の全てを満たしていくのを感じる。
容赦のなくぶつけられる悪意に抗し切れず藍華が視線を逃がすと、
菜音は悪辣に口元を緩ませて、藍華の顎を支えていた手を下ろし、
ゆっくりと藍華のブラウスのボタンを1つ1つ外していく。
「いや・・・やめて」
目は陵辱者の指を追い、拒否の言葉も出るのだが、
菜音達の力を目の当たりにした藍華の体は硬直して、まるで動かなかった。
藍華の胸だけでなく、腹も曝け出させた菜音は、
藍華の周りを歩きながら、じっくりと値踏みを始める。
まだ殆どが服に覆われた状態でも藍華のスタイルの良さは、はっきりと見て取れ、
それは美貌と同じ位同性の嫉妬を煽るものであったが、
力関係を決する戦いにおいて、すでに藍華を敗者にしている今、
藍華の完璧な体は彼女達の嗜虐心を更に満たすための小道具でしかなかった。
菜音は再び藍華の正面に立つと、まるでドアノブでも握るように、
荒々しく藍華の左胸を鷲づかみする。
「ああっ!」
「年増のくせに、随分と良いもの持っているわね。ねえ、これ私にくれない?」
藍華の乳房のハリと触り心地の良さを知れば知るほどに、
菜音は手に力が込められていくのを止められなかった。
「そんなこと出来る訳ないでしょう! あぐぅぅ〜!
あぁ… だめぇぇ… そんな乱暴にしないでぇ…」
怖気づいた魂と痛みにより抵抗することも忘れている藍華の様子に
菜音は有頂天になって更に残忍な陵辱方法を思いつく。
「乱暴って、こういうこと?」
菜音は藍華の乳房を握り締めていた手を一旦離し、ブラジャーごと藍華の乳首を
力一杯摘んで今度はまるで鍵を回すかのように無慈悲に捻り上げた。
「いひぃっ! あぐぅぅ〜! 酷い。こんなの。こんなの酷すぎるわ。ぅぅ…
同じ女じゃない! どうしてここまでするの!」
哀れに体を反らし痛みに震える藍華は、同性という唯一の
そして最も無様な理由を持ち出して同情を乞うのだが、
これが逆に菜音の炎を更に燃え上がらせてしまう。
「アンタと、私達が同じ…?
ふざけんじゃないわよ! 年増のオバンが私達と同じ訳ないでしょ!」
菜音は本気で藍華の乳房を握り潰すつもりで高く爪を立てて
両手で藍華の2つの柔肉をつかみ、縦横無尽に引っ張り回す。
「はぅぁぁぁ! だめっ! ひぎぃぃぃ! やめてぇ! 謝るから!
失言でした。ごめんなさイィ! だから、もぅ許してェェ! んひぃぃ! 
これ以上されたら、潰れちゃう! オッパイが潰れちゃうぅぅ!」
痛みに震える藍華の口から次々零れる惨めな嘆願。
侘びの言葉なんて言いたくなかった。
でも、このままでは乳房を支えている筋組織がズタズタにされてしまう。
「フフフ、いい鳴き声だこと。
つい先程まで見せていた反抗的な顔はどこに行ったのかしら。
その見っとも無い姿に免じて、さっき言ったことは許してあげる。」
乳房を開放されると藍華はこれ以上傷つけられないよう両腕で隠し、
敗北が板につき始めている情けない瞳で菜音を睨み付けた。
「流石にまだ悔しいと思う気持ち位はあるみたいね。さて、お次は…」
「あっ!」
藍華はスカート越しに股間を覆うように掴まれる。
「オッパイだけであれだけ無様な姿を晒すアンタのここが
どの程度のものだか楽しみだわ。あら、どうやら少し土手高みたいね。
恥ずかしいアンタにピッタリね。どうしたの? 黙って。
怖くて、もうオシッコを漏らしちゃったのかしら?」
菜音は藍華の顎を空いている手で抑え、不敵な笑みを浮かべながら、
藍華の大切な部分をいやらしく撫で回す。
「バカにしないでとでも言いたげな顔ね。そんな目をするなら…」
菜音の手がスカートの裾まで下がり、その端を摘む。
『自分でも気にしている特徴を持つ大切な場所が
この憎たらしい少女達の目に晒される。』
流石に、そこまでは看過出来ないと、藍華は制止を促そうとするのだが。
「待って! ハァゥゥ!」
次の瞬間、超スピードによって動いた菜音の手は藍華のショーツの中にあり、
何の準備をしていない女芯に中指が深々と差し込まれていた。
突然、鍛えようのない部分を襲った激痛に無様な悲鳴を上げる藍華に、
少女は嬉々と顔を意地悪く緩ませて、
痛みにより食い締めが更に強くなった藍華のナカで指を強引に動かし、
Gスポットを責め立てる。
「ああ! ダメェ! 動かさないでっ! いっ痛いぃぃ〜〜! アゥゥゥゥ!」
好意を全く持っていない相手にこのようにされても、
得られるのは快楽でなく苦痛と口惜しさだけである。
「もう、うるさいなあ。」
「ンヒィ!」
げんなりとした菜音は指を荒々しく引き抜き顔の前まで運び、
藍華を容易に侵略したその手をイヤミたらしく見せ付けた。
まるで時間を止めているかのように動ける衛兵達の特殊能力。
これがある限り、藍華は自分に勝ち目がないこと、
少女達の玩具になるしかないことを改めて思い知らせる。
菜音は藍華の顔がしっかりと敗北感に染まるのを確認すると、
見せ付けていた手で藍華の胸を軽く突き飛ばした。
「ぁぁ!」
秘芯への責めにより足に踏ん張りが効かない藍華は、
そのまま後ろに倒れ込み無様に尻餅を突いてしまう。
「ぅぅ… 私達をどうするつもりなの…?」
久しく負けることから離れていたため、
オルタネートメタルでも勝てないかもしれない敵との出会いと敗北は、
藍華の心を激しく打ちのめし、不安と怯えに菜音を見上げる瞳は
哀れなほど弱々しく垂れ下がっていた。
「本来ならスパイなんて生きて帰す訳にはいかないんだろうけど、
あんた達は何も調べられなかったから、それは許してあげる。」
りおんの身も危険に晒されている今、確かにその容赦は喜ぶべきことであったが、
裏社会のエージェントとして、それは最も恥ずべき評価であり、
この失敗が知られれば、藍華の社会的信用は失墜するだろう。
「ただし、」
「アウッ!」
菜音は転んだまま大股開きになっている無防備な藍華の秘所をつま先で踏み付け、
「今夜一晩、アンタのカラダを私達の玩具にさせて貰うよ。
こんな施設にずっといると娯楽が少なくて、ストレスが溜まっちゃうのよね。」
そして、そう宣言すると、何の遠慮もなく藍華を陰湿に踏みにじっていく。
「うむぅぅ〜〜! あぁぁああ!」
強引に膣内を甚振られた痛みが残っているのにも関わらず行われるこの仕打ち、
自分よりずっと年下で礼節をわきまえない少女に抱かなければならない敗北感、
これから自分の身に起こることへの不安、
様々なものが藍華の中で膨れ上がり、ついに一筋の涙を流れしてしまう。
「何、アンタ泣いてんの? だらしないわね。
腰抜けのくせにスパイなんてやってんじゃないわよ。」
泣く姿を見られたことが藍華の悔しさと惨めさを増大させる。
「…うっ…ぅぅ… お願いします… 見逃してください…」
「アハハハ、こいつ何言ってんの。そんなの許されるわけないでしょ。」
「ホントッ情けない女。まあ、私達の用があるのはカラダだけで
こいつがどんな奴だろうと関係ないけどね。
それに、やりようによっては、こういう奴の方が楽しめるかもしれないし。」
自分のことを人として考えず完全に物として扱い喜々と笑う少女達の言動に、
藍華は、凄惨に痛めつけられる自らの姿が鮮烈なイメージとして脳裏を支配し、
全身の血を冷たくさせる。
「それじゃあ、たっぷりと遊んでやるよ。オバさん。」





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